フランス館は、人間が環境の中でどのような役割を果たすべきかを問いかけることを意図しています。そして、一人ひとりが自分の未来に向けて行動を起こせるようにする「エンパワーメント」、すなわち、能力と意欲を創出することを目標としています。

最高のロケーション

博覧会場前に止まる地下鉄駅の出口から見ることができ、来場者の流れの合流点である「いのちに力を与える」ゾーンに位置し、フランス館の集客の魅力は、正面に位置する日本館に近いということで一層強まっています。

フランス館の価値観

  • サヴォワフェール

    フランス流儀のアール・ドゥ・ヴィーヴル(生活の芸術)は、持ち前のあらゆる多様性の中で、美食、科学、モード、デザイン、文化を調和させています。

  • 大胆さ

    分断されている世界で現代の課題に直面するフランスは、自国のテクノロジーのエコシステムがもつ卓越したダイナミズムを十分に活用することを選択しました。

  • コミットメント

    自律性、束縛からの解放、個人で責任を負うこと、集団的コミットメントが現代世界の課題に取り組むために行動することを可能にします。

フランス館はフランスのアイデンティティを強く表現しています。

建物の堂々たるファサードは大阪万博 2025 のメインエントランスの真向かいにあります。洗練されたモダンなスタイルで、市民に開かれた劇場の舞台装置であるかのような雰囲気を醸し出しています。また、来訪者を無限ループの通路で高みへと誘うことで神秘的な要素も残しています。

建物の左右の側面は完全にベールで覆われています。さまざまなスペースは、いずれもフランス館の持つ赤い糸で結ばれたコンテンツを提案するための場です

パビリオンを涼しくするために完全に緑化された屋根は、イベント会場全体を囲む木製の輪である「リング」から見ることができます。

効果的なアプローチ

調節要素としての自然

パビリオンの緑の屋根は、雨水の最適な管理を可能にする微気候を作り出します。このプロジェクトの中心的な要素は、2025年大阪万博による都市部のヒートアイランドの削減に貢献します

環境への影響が少ない責任あるパビリオン

  • 大阪万博 2025 のフランス館は、環境に配慮した設計の仮設建築物として計画されています。金属製の構造はパーツとユニットにして再び組み立てることができるもので、後から他の建造物に使うことができます。パビリオンのオフィスとサービス・技術区域はすべて、再利用可能なプレハブのユニットで構成されています。
  • 外側のエンベロープは、美的景観に加えて、熱の伝達を最小にして、パビリオンの内部に対するサーモバリアとして機能します。また、このダブルスキン外装は、自然通風と組み合わされて、暖房と空調のエネルギー消費を削減します。

愛の賛歌

日本文化には、互いの小指をつないで切れることなく目には見えない魔法の糸によってふたりが結ばれていることを想起させる「赤い糸の伝説」というものがあります。

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世界中からアクセスできるフランス館

パビリオンのコンセプトはバーチャル形式での遠隔アクセスも可能で、すべての人びとに開かれており、特にこうした体験形式を支持する若者に向けられています。

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