プロトコルオフィス

フランス館の総監督の執務室もプロトコルラウンジのような厳かな空間で、ここでは公式な会談等が執り行われます。 

リーン・ロゼのテーブルを囲むようにソコア社の椅子3脚が並びます。これはフランス館のテーマである「愛」を象徴し、フランス、日本、そして愛を表す「トリオ・アムルー(愛の三重奏)」カラーとなっています。 

「脱構築」スタイルのミーティングラウンジには、ソコア社製のカラフルなチェアが5脚並べられています。 

ディズデロのためにジョゼフ=アンドレ・モットがデザインしたランプは日本の提灯を想起させ、空間を照らます。これらの照明は、ジョゼフ=アンドレ・モットの設計図に基づきデュヴィヴィエ・カナペ社が製作した家具と美しく呼応します。 

棚は京都のヤマショウによって製作され、自然な曲線美を生かすために、無垢の日本杉をあえて切削せずに使用しています。鉋(かんな)がけの後にブラッシングを施すことで、美しい木目が際立っているのがおわかりになるでしょう。 

センターピースに向かい合う鏡面の壁は空間にさらなる奥行きをもたらします。そこには2011年にヴィラ九条山レジデンスプログラムにも参加経験のあるアーティスト、フィリップ・マリニグの写真「タクシーから降りる芸者」と、ポール・ジャクレーの版画が映し出されます。 

また、セリーヌ・ライトによる和紙製のペンダントライトもやさしく作品を照らします。これは2021年にヴィラ九条山レジデンスプログラムに選出されたライトの作品で、和紙の柔らかな光のもと、インスタレーションが置かれた空間に物語を描き出します。


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