プロトコルラウンジ
プロトコルラウンジは、フランスが持つ典型的な美意識を現代的なアプローチで再解釈したエレガンスを体現しています。この空間は、洗練されたフランス美意識と日本のミニマリズムが融合する3つの拠点を核に構成されており、フランスの城館に見られるカボション敷きの石畳から着想を得た床材によって一体感が生まれています。
ピエール・ポーランによる象徴的な家具と、ジョゼ・レヴィによる漆や畳を用いた作品が並び、シンナが手がけた、夢幻的な石を思わせる荒々しい緑色の石造りのミーティングテーブルを囲んでいます
中央には、リーン・ロゼによる素焼の巨大なテーブルがひときわ目を引きます。その周りを、日本の美意識に着想を得たパステルカラーで彩られた8脚のレセプションチェアが囲みます。アラン・エルーズ工房によるアルバスター製の照明は柔らかな光を放ち、空間全体を包み込む没入感あふれる雰囲気を演出しています。
日仏をテーマとした公式写真撮影用のフォトコールエリアには、ガルニエ&リンカーが宏精堂と協業し制作した漆と銀箔の屏風と、サム・バロンによって再解釈された台座とセーヴル製作所のファルコネ作《接吻》の彫刻を組み合せたスペースが用意されています。日本美術に着想を得た作品で知られるフランス人版画家、ポール・ジャクレー(1896–1960)のオリジナル版画もフランスと日本が共有する太平洋諸島文化への愛情を彩ります。