展示の入り口で始まる魔法

プロローグとして、まず2つの幻想的な生き物が来場者を迎え、展示の世界へと誘います。
大陸を越えて大阪に到着したキメラ像は、ヴィオレ・ル・デュクが描いたもので、パリのノートルダム大聖堂の火災の難を逃れたものです。
キメラ像の向かいには、宮崎駿の名作『もののけ姫』からの一シーン、「呪いの傷を癒すアシタカ」を描いたオービュッソンの巨大なタペストリーがあり、これは生物多様性を守りたいというメッセージも込められています。
歴史背景を含んだこの二つの傑作は、自然と文化の遺産の保存と回復という対話を生み出し、パビリオンの展示の中心へと続く扉を開きます。