フランス館
ここは、ColdefyとCRA-Carlo Ratti Associatiが設計したフランス館の前です。前衛的な外観は大きなベールに包まれ、風に揺られながらゆっくりと波打ち、まるで劇場の舞台のようにも見えます。中央には、GrandPalaisRmnのアトリエで生まれたレプリカ、すらりとした男女一対の塑像がそっと佇み、パビリオンのテーマ「愛」へとあなたを誘います。
目の前には正面から広々としたピンクゴールド色のスロープが現れ、まるでなにかの信号のようにあなたを導きます。その緩やかな曲線をたどるうち、自然に高みへと招かれます。バルコニーからは万博の入口を一望できます。半透明のチューブが雲のように漂い、光を受けてきらめきながら、開放感ある親しみに満ちた空間を作り出しているのが見えるでしょう。
万博のための短命な建築物でありながら、当パビリオンは環境への影響を最小限に抑えるよう設計されています。構造体には再利用可能な素材が使用され、二重構造の外壁により断熱性が高められ、緑に覆われた屋根は雨水を集めて、快適な局所環境を生み出します。
入り口を抜けると「カーテンの向こう側」へ。アーティストのジュスティーヌ・エマーとGSMプロジェクトが創り出した、没入体験へと続きます。そこには情緒的で感情豊かな世界が広がっていきます。裏手にある「奇跡の庭」をお見逃しなく。そこでは、自然と建築が一体となり詩的な光景を織りなします。